雨打たれコンクリートの補修方法|NSポリマーミックス#50・NSフロアハード

コンクリート打設は、天候が悪いと予想される場合には延期を検討するのが基本です。雨水が仕上げ面に影響したり、作業や品質管理が難しくなったりするため、無理に施工を進めることは避けなければなりません。

ただ、実際の現場では、天候が急変することもあれば、生コン車や作業員、後工程との調整など、簡単には日程を動かせない事情が重なることもあります。「雨の日に打つべきではない」と分かっていても、工程上どうしても延期できず、施工せざるを得なかったというケースはあります。そうしたときは、雨の中で打設したことだけを責めるのではなく、雨に当たったタイミングや現場で取れた対策、その後の表面状態を確認し、適切な処置を考えることが大切だと思います。

コンクリートを解体して新しくコンクリートを打設出来るのであれば一番良いのですが、工期や予算の都合で出来ないこともあると思います。

この記事ではNSポリマーミックス#50とNSフロアハード使用した補修方法を解説します。

雨に打たれたコンクリートは、まず表面の状態を確認

雨打たれコンクリート
コンクリートの雨打たれ

コンクリートの打設中や仕上げ前に雨が降ると、雨量や降り始めたタイミング、硬化の進み具合によって表面の仕上がりに影響することがあります。表面が洗われて骨材が見える、砂やセメント分が浮いている、ざらつきや凹凸が強い、部分的に脆くなっているなど、症状は現場ごとに異なります。

一方で、雨が降ったからといって、必ずコンクリート全体の強度に問題が出るとは限りません。見た目だけで判断せず、雨に当たった時刻、打設・仕上げの状況、損傷の深さ、表面の硬さや浮きの有無を確認することが大切です。

補修材を塗る前に、弱い表層を残さない

脆弱部の除去
脆弱部の除去

表面が粉状になっていたり、軽くこすると砂やモルタル分が落ちたりする場合、そのまま補修材を塗っても、弱い層ごと剥がれるおそれがあります。補修に入る前に、浮き・脆弱部・レイタンス・汚れなどを確認し、必要な範囲を除去して健全な下地を出します。その後、清掃し、下地の状態に合った処理を行います。

約50㎡程の施工面積で4人で施工に当たり、5〜6時間は脆弱部の除去・清掃・プライマーの塗布に時間を費やします。

補修厚が広い範囲で一定でない場合や、ひび割れ・目地・水勾配が関係する場合は、材料を決める前に納まりや原因を確認しましょう。雨打たれの補修は、材料を上から塗るだけで完了するものではなく、下地の見極めが仕上がりを左右します。

補修厚で選ぶ、2つの床用材料

NSフロアハード:2〜5mm程度の薄塗り補修

NSフロアハードは、コンクリートやモルタルなどを下地とする、露出仕上げ・塗床向けの床用材料です。メーカー掲載の塗厚は2〜5mm。表面の荒れや軽微な不陸を薄く整え、コンクリートに近い色合いの仕上がりを目指す場合に検討できます。

フロアーラボ、フロアーラボラトリーではこれまでに大型商用施設・ガソリンスタンド・大型商用施設の駐車場などに施工してきました。

施工は難しいですが施工方法を間違えなければとても良い材料です。

フロアーハードの記事はこちらから

NSフロアハード
NSフロアハード

NSポリマーミックス#50:3〜15mm程度の補修・厚付け

NSポリマーミックス#50は、床の塗厚3〜15mmに対応するポリマーセメント系材料です。2025年のリニューアルにより床面の露出仕上げにも対応し、下地調整から仕上げまで同じ材料で施工できる選択肢になりました。フロアハードの範囲を超える厚みの調整が必要な場合などに候補となります。

雨だれがひどく、大きな穴が空いている場所や勾配の補正などに使用しました。

硬化するとカチオンのようにカチカチになります。

NSポリマーミックス#50
NSポリマーミックス#50
比較項目NSフロアハードNSポリマーミックス#50
メーカー掲載の床塗厚2〜5mm3〜15mm
適用下地の例コンクリート、モルタル等コンクリート、ブロック等
仕上げ露出仕上げ、塗床各種仕上げ、床面露出仕上げ等
検討しやすい場面薄塗りで表面を整えたいより厚い調整が必要

※仕様・適用条件はメーカーの最新資料をご確認ください。現場条件により適用の可否や必要な下地処理は異なります。

雨打たれ補修の進め方

1. 雨の状況と損傷範囲を記録する

いつ雨が降ったか、仕上げ前後のどの段階だったか、雨量、損傷範囲や深さを確認します。写真を撮り、施工記録と合わせて残しておくと、補修方法を検討しやすくなります。

2. 表面の強さと浮きを確認する

粉化、剥がれ、骨材露出、浮き、ひび割れの有無を調べます。表面だけの仕上がり不良なのか、下地まで弱くなっているのかで、必要な除去範囲や補修方法が変わります。

3. 弱い部分を除去して下地を整える

脆弱部を健全部まで除去し、粉じんや汚れを取り除きます。下地の乾湿状態やプライマーの要否、施工可能な環境条件は材料ごとに異なるため、施工要領書に従ってください。

4. 必要な補修厚と仕上がりを決める

薄い補修ならフロアハード、より厚みが必要ならポリマーミックス#50を候補に、必要厚・床の用途・仕上げ方法を確認します。面積が広い場合や意匠性が重要な場合は、事前に試験施工して色やコテ跡、塗り継ぎの見え方を確認します。

材料を塗るだけでは解決しないケース

補修材は、雨打たれの原因や下地の弱さを自動的に解消するものではありません。深い欠損、進行するひび割れ、鉄筋の露出、構造上の疑いがある場合は、表面補修材だけで覆うのではなく、適切な補修設計が必要です。

また、施工直後のコンクリートに補修材を重ねる場合は、コンクリートの養生状況や含水状態、補修材との適合性を確認してください。メーカーの標準仕様を現場条件に合わせずそのまま当てはめることは避け、判断に迷う場合は材料メーカーや専門業者へ相談しましょう。

まとめ

雨打たれコンクリートの補修は、まず雨のタイミングと表面の損傷状態を確認し、弱い層を残さず下地を整えることが基本です。そのうえで、NSポリマーミックス#50で下地を整えて、NSフロアハードを全面に施工という流れになります。

どちらの材料も、下地の状態や施工条件を確認したうえで使うことが大切です。雨打たれの補修や床面の仕上げでお困りの際は、症状の写真・施工時期・損傷範囲などを添えて、フロアーラボ/フロアーラボラトリーへご相談ください。

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